不定期戯言

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2011.12.21 (Wed)

自炊代行業者が提訴される

・報道によると,自炊代行業者が提訴されているらしい。個人的には「代行」ということで著作権法第30条に触れる可能性はあるかもしれないと思っているので,そのこと自体は批判しない。ただ,訴えてる側の人たちの中には,自炊は本をだめにするみたいな言い方をしてる人がいるのが残念。たとえば私は本に書き込みもすればページも折る。そういうのが嫌いな人もいることは承知しているが,私にとっては本をしっかり読みたいからやっていることなのだ。自炊だって,本を何冊も持ち歩くのが大変だから,本を溜め込むスペースには限りがあるから「読むために」仕方なくやっていることだ。そういったことは,本に対する私の愛情なのだがなあ。

・電子書籍がないから自炊代行を依頼することについて「売ってないから盗むのか」とか言ってる人もいるらしいが,それはただのバカだろうって気はしてる。大抵の自炊者は自分の持ってる本を自炊しているのでないか。決して盗んでなどいない。もちろん裁断の終わった本をオークションで売ったり買ったりとかのことは話が別。訴えたければブックオフとまとめて訴えてみればいい。

・もちろん,現状の本の物理的な形態に対する思いは私にもあるのだ。本屋さんに並んでる本の並びや帯が乱れていたら勝手に直したりもするし,カバンに本を入れるときに上下反対に入れると頭に血が下がるみたいで気持ち悪いから向きを直したりするし,古書の類をさわらせてもらうときには紙を傷めないように気をつけてページをめくる。

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2011.11.27 (Sun)

星海社新書

・しばらく前に『武器としての決断思考』(瀧本哲史著)を読んで,昨日『仕事をしたつもり』(海老原嗣生著)を読んだのだが,この星海社新書って9月に始まったシリーズなのか。まだ新しいんだな。サイトを見ると,もっと若い人をターゲットにしてる感じかな。

・『武器としての〜』はディベートの方法を用いて,根拠のある決断をする話。『仕事をしたつもり』はまあタイトルの通り。それぞれ画期的な話は特にないのだけど,テーマにそって整理されているのがいい。

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2011.11.10 (Thu)

デザインセンスを身につける

・こないだ読んだ『デザインセンスを身につける』(ウジトモコ著)。書かれているのが美術的な話とかだったらまったく気にとめないんだけど,冒頭はFacebookやTwitterのアイコンの話だったので興味をひかれた。私は至るところで例の似顔絵を使っている。下手な写真よりも似ているという評判があり,「あのアイコンのわたやんさんですよね」と声をかけられたことは何度もある。そういう意味ではこのアイコンですごく私は得をしている。これがむさ苦しい写真だったり,猫の写真だったり,デフォルトのままだったりしたらどうだろう,そんな風だとどんないいこと書いててもノイズにしか見えない,「伝わってなんぼ」の世界でそれじゃあ…と言うのだ。

本の中盤では見せるための技術も述べられているが,最後にはその見せる「モノ」についてよく考えるということに帰ってくる。そういった根本を見直すことをせずに,表面をごまかして見せるだけの「デザイン」をやってもお寒いだけだと。

・そんなこととは関係なく,ふと目についた『ディック・ブルーナのデザイン』(芸術新潮編集部編)を買ってきた。ミニマムな表現はブックデザインをしていた頃からなのか。そういえば秋月りすの『OL進化論』もシンプルな線で細かい違いを描けてるよなあ。

コメント(3)

だきわ wrote at 2011-11-11 06:05:

ブルーナさんの住んでいるユトレヒトは、結構ごちゃっとした町なのね。
もちろんリートフェルトみたいな建築もあるんだけど基本ドムを中心としたキリスト教的な町。
その中でよくあの単純な線を作りあげてると思います。

わたやん wrote at 2011-11-13 19:34:

この本に終わりの方に街の写真がありますけど,石畳が似合う感じですね。日本とは違う感じ,なんか別の時間みたいなものがあるような気がします。

だきわ wrote at 2011-11-18 16:33:

確かにゆったり流れてそうです。
駅はメチャクチャ近代的なんですがね。いつか冬に行ってみたいです。
新婚旅行ではリートフェルトのシュレーダー邸に行けなかったので。

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2011.11.03 (Thu)

頭がよくなる図化思考法

・ゆっくり朝寝ができる,予定のない休日って9月以来だな。そんなわけで居眠りを交えつつ『頭がよくなる図化思考法』(齋藤孝著)を読む。図化そのものは,やってる人にとってはごく当たり前な話。でも箇条書きの方が上だと思ってる人って,まだまだいるような気がするなあ。小学生の社会科の時間,誰に言われるでもなく図化でノートを書いていた。そのくらい自然なことなんだがなあ。

・会議や相談のときに図を書きながらすすめるというのは,来週末の名古屋ライフハック研究会 Vol.15に通じるところがあるのかもしれないなとか思った。決定をするための形式的会議にはそんなこと必要ないのだけど,考えるための会議,アイディアを出すための会議には紙やホワイトボードがないとなんともならない。前に,Freemindのメモをプロジェクタで表示しながら会議をやったことはあるけど,それも同じ考えからくるものだ。

[Honya Club.comへのリンク]

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2011.10.16 (Sun)

宇宙戦争

・JAEIS全国大会への往復の電車で読み終えた。中華PADで読んだのはこれが最初なのだが,そんなことはどうでもいい(次は「人間はガジェットではない」をこのガジェットで読まねば)。ただ一つ,どうしても言っておきたいことがある。まえがきでネタバレすんな。

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2011.10.02 (Sun)

問いをつくるスパイラル

・12ヶ月点検の待ち時間に『問いをつくるスパイラル』(日本図書館協会図書館利用教育委員会図書館利用教育ハンドブック学校図書館(高等学校)版作業部会編著)を読み終えた。先月上旬にFacebookで紹介されてそのままにしてあったのだった。

・これはいい。いつか「『調べ学習』なんて言うけど,ぐぐって引っかかったページをコピペしたレポートやプレゼンを作らせるなんてのじゃ『見つけ学習』だろ。そんなの時間の無駄だ」と話したことがある(たしか「見つけ学習」という言葉は@tom_haseさんに教えてもらったと思う)。「調べ」というからには考える行為が入ってこなくてはいけない。そのための方法,考えないコピペで終われない方法が,この本ではワークとして具体的に書かれている。調べるのは「自分からの疑問」があるからであって,「誰かからの質問」があるからじゃないんよね。そこを見失わなければ,調べる場所がネットであっても大丈夫だと思う。なんとか実践に持っていきたいなあ。

・ついアマゾンでレビューを書いてしまいそうになったけど,レビューとなるときちんと説明もしなくちゃいけないから面倒なのでパス。

コメント(2)

だきわ wrote at 2011-10-04 10:14:

僕も読もうとしているけど,今「見つけ学習」させている身としては耳が痛い話です。
何とか実践していきたいなあ。

わたやん wrote at 2011-10-09 18:59:

考えない学習活動をなんとか蹴散らしたいなあと思うのですが,なかなか。考えないと楽だもんねぇ。

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Yansen 教科情報 BLOG "本を書きました"

共著ですが、本を書きました。

高校生が「問いをつくる」ことを目的とした本で、高校生向けの本です。

問いをつくる(テーマを設定する) 流れの中間部分、1 つに決めたキーワードから「自分の興味と組み合わせる」 「いろいろなリストと組み合わせる」 「近いキーワードと比較する」 「分けて比較する」などの方法を用いて、今後テーマと成り得る 「疑問文」 の候補をいくつか導く。候補となる疑問文それぞれについて、込められている自身の 「言いたいこと」 を振り返る。「他の人が調べていないか」 「自分の能力に合うか」 「興味をもっているかどうか」 という3つの条件で問いに値するかチェックし、1 つの疑問文を問いとする。問いに選んだ理由・考えを書き、他者の意見を参考にし、自分の問いに対する考えを明確にする。部分(pp.41-57) を担当しています。

高校生はよい問いどうかは判定できないので、なるべく「操作的」に問いができる構成にしたかったのですが、できなかったところも多くありました。今後何とかしたいと考えています。

わたやんさんに紹介していただき『不定期戯言』「問いをつくるスパイラル」2011.10.02 (Sun)、ありがとうございました。調べるのは「自分からの疑問」があるからであって,「誰かからの質問」があるからじゃないんよね。は私の言いたかったことそのもので、伝わっているのは嬉しい限りです。

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2011.09.12 (Mon)

元素図鑑

・「世界で一番美しい元素図鑑」をかみさんが読んでいる。うん,実際「読んで」いるのだ,水素から順にページを追って(さっき見たらタングステンまで進んでいた)。彼女は以前にも広辞苑を「読」んだり,誰かの小説の新版が出たということで2つを同時に開きながら差異を見つけたり,そんなことをしていたことがある。これは私にはできないことだ。SSS2011の立田先生の発表に対する質疑で聞きたかったのはこういう点だったのだ。かみさんは本といえば小説が主で,だから本をシーケンシャルに読んでいく。おそらく多くの本読みはそうなのだろう。森博嗣はよく「私の小説の読者は新書の読者の何十倍もいる」というようなことを言う。私は後者でかみさんは前者だ。この読み方の違いは,本や電子書籍の使い勝手の評価を左右すると思う。

・物語を読むのであれば,本は前から順に読むのが正しい。しかしそれ以外の本ではランダムアクセスをしたくなる場面が必ずある。正直いってKindleではシーケンシャルな読み方以外はする気にならない(一応しおり機能はあるけどね)。でもそれが「電子書籍」の限界だと思ってはいけないのではないか。あの場で立田先生に聞きたかったのは,その読み方の違いが電子書籍の使い勝手の評価につながるのでないかということだったのだ。緊張しててうまく話せなかったけど。

森博嗣がいうように,本を読む人の多くが物語を読む人だとすれば,シーケンシャルな読み方以外しにくいデバイスでもそれほどストレスはないだろう。しかしそうでない読み方をする者にとっては,ページに「指しおり」をはさまずに読むことはストレスだ。

コメント(5)

だきわ wrote at 2011-09-12 08:58:

数学のテストで最初の問題から順に解いていく子が結構いるのも小説と同じ読み方をしてるんでしょうかね。
数学のテスト(高校でやるやつね)ってショートショートの集まりだから、僕は最後の問題からとか途中の問題からやってたけどねえ。

のぐー wrote at 2011-09-12 09:22:

えー。広辞苑はともかく、元素図鑑なら一回は通して読むでしょ?
ガッケンの分野別百科事典の物理・数学・化学くらいは高校時代に通して読んだ気が。(おなじく小学館の分野別百科事典は中学時代に読んだ)
もちろん一回通して読んだあとにランダムアクセスしたくなるのは当然なのでそこが使いにくいとアレだというのは御意。

わたやん wrote at 2011-09-13 00:03:

私はまずあちこちパラパラ見ちゃうんです。そうして自分の中にそういう雰囲気を取り込んでから,通して読む,という順番なんです。テストもそんな風でした(特に英語と国語)。

tss wrote at 2011-09-13 17:20:

えっと英語のテストは問題文を先に見ちゃえば長文読まずにすんだりしますね。

だきわ wrote at 2011-09-15 08:46:

某SNSでここのrssが取れてない。twilog使ってる私のrssは取れてるんだが。うーむ。

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ハウスキーピング専門ウィッチハウス "KEA家具正規取扱店 Witch House ウィッチハウス"

IKEA キッチンプランニング&収納プランニング ハウスキーピング etc... おまかせください(^3^)!

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2011.08.12 (Fri)

もげろ

・東京ではあちこちでフライング発売されているという噂を聞いていたが,我が家には今日amazonから届いた。『中国嫁日記(1)』(井上純一著)。書きおろし部分とコメント以外はWebでほとんど読んであるのだが,改めて読むといろいろほほえましい。

・書きおろしは二人のなれそめ。うーん,ほんとに期せずしてうまくいった部分があるんだなあ。夫婦ってたぶん,この人じゃなきゃだめってことはないんじゃないかな。別の人だったら別の人なりに,また別の生活があるのだろう。だから「なんとなく」の部分が大事なんだと思う。よく婚活で相手に高い条件を要求してる人とかいるみたいだけど,あれはたぶん私の思っている「結婚」とは違うものだ。

コメント(4)

文庫老 wrote at 2011-08-17 22:43:

 過去を振り返って、もしあの人と結婚していたら・・・と想像しても、今と同じような生活しか思い浮かびません。 自分はもてないので、選択肢は限られており、その限られた選択肢の誰を選んでも似たり寄ったり。 ということに気がついたのは、結婚して何年か後でした。
 それはともかく、中国嫁日記は注文しました、 月さんのサイン入りなので、今月下旬に届くらしい。

だきわ wrote at 2011-08-18 03:33:

うちではなぜか禁書令が出ました。いや確かにその辺に放っておいたのも悪いけど。

わたやん wrote at 2011-08-22 13:58:

サイン入りか,いいなあ。ラジオも聞けなかったし…。

だきわさんとこの禁書は厳しいですね。オタリーマンとかもだめでしたっけ…ということは,オタク方面がだめ?

だきわ wrote at 2011-08-22 17:55:

ええと、今のところ、青年マンガ(モーニング、イブニング、アフタヌーン)が駄目です。 成年マンガではなく! それなりに自制して(エログロや島耕作は除いている)いるのに。
昨日何食べた?は今の所セーフ、うちの料理本の本棚に入れてあります。
オタク方面が駄目なら、ポケモンにハマっているうちの上の子はどうなるんだろう?アイ・カーリー(アメリカンな面白さ爆発な教育テレビで放映しているアメリカで大人気のホームドラマ)にハマっているうちの下の子はどうなるんだろう?

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2011.06.25 (Sat)

数学ガール

・娘が『数学ガール』のマンガのやつを買ってきたので読む(フェルマーの最終定理のやつと,不完全性定理のやつ)。まだ1巻なので数学的な意味での本格的内容はまだまだこれから。それにしても,相変わらず導入がうまいわ。使われている数学のトピックはどれも,数学をやってきた者なら誰もが通過してきたものなのだけど,これをこういう風に配置するとこういうストーリーが生まれるのだな,と。

・ミルカさんがユーリちゃんに言った「間違うくらいならわからないことにしちゃえ」と思ってるでしょうは生徒にも,大人にも突き刺さる言葉だと思った。間違いを直せるうちに,間違える体験をしなくちゃいけない。ノートは自由に間違いを「やっていい」遊び場なんだけど,それを嫌がる生徒は少なくないんだよなあ。自由に扱えるようになるためには遊ばなくちゃいけないっていうのは,数学も音楽もコンピュータも同じだと思う。

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2011.06.19 (Sun)

非属の才能

・先日の名古屋マインドマップ普及会の勉強会でI氏が読んでいた『非属の才能』(山田玲司著,光文社新書)を読んでみた。その中に,オンリーワンと呼ばれる人たちの多くは「学校嫌い」であったという話がある。私はどうだったかというと,決して学校は嫌いではなかった。というか,嫌いになるほど「学校」というものを理解できていなかった。小中学校の頃の私はいろいろ困ったことしてたんだけど(具体的な記述はしたくない。ほんとひどいものもあったので),それを排除しない懐の深さが学校にあったということなんだろう。そんなことはあったが,今はすっかり普通の教員だ。

コメント(1)

だきわ wrote at 2011-06-22 08:42:

山田さんの著書は結構突き刺さるモノがあるよねえ。
絶望に効くクスリ にしろ アルマジロ にしろね。

で、当然ながらダウト → 「今はすっかり普通の教員」

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